失敗しないアンティーク家具を使ったインテリア

アンティーク家具の魅力は使い込むほどの味わいが深まるその独特の風合いです。けれども新品の現代的な家具と比較すると値段がずっと高くなるため、敷居が高くてなかなか気軽に買うことができないという人が少なくありません。

けれども、魅力的なアンティーク家具をインテリアに取り入れるためには、まずは日本の住環境に適したサイズのものを選ぶことと、同時に素材も日本での生活環境に向くものを選ぶことが大切です。あまり装飾華美なものではなく、素材感がしっかりとしていて、繊細で品の良いものを中心に選べば、部屋の中でその家具だけが浮いてしまった・・という心配がありません。

多くのファンを持つアンティーク家具ですが、インテリアに取り入れるなら、壁紙や絨毯などもアンティーク調に統一しないといけないのではないかと思い込んでいる人もいます。

けれどもそんな風に内装までアンティークに統一したりする必要はまったくなく、どちらかといえば現代的なインテリアの中にサイドボードでも電話台でもチェストでもいいので、何か一つ、部屋のアクセントとしてアンティーク家具をミックスしてみるのがお勧めの選び方です。現代家具はモダンで洗練された空間になるのが魅力ではありますが現代家具だけで統一していると、どことなく画一的なイメージに仕上がりがちです。

そんな空間にアクセントとしてアンティークの家具が加わることで、オリジナルテイストが生まれ、全く違ったインテリアのイメージが生まれます。そしてアンティーク家具を選ぶ時、サイズや質感などは吟味する必要がありますが、まずは第一印象で気に入ったものを選ぶのがおすすめです。そうすることによって愛着が生まれ、長く大切に使用することができるようになります。

アンティークの家具は中には100年以上も前に作られたものも少なくありません。長い年月を経て、人から人へと大切に受け継がれてきたことで、より深い風合いを生み出し、使い込むことによってさらに独自の風合いが加わっていくものです。家具の魅力を損なわないように丁寧に修復を繰り返し、大切に扱われてきた状態の良いものを選ぶ事が大切です。

ただし、あくまでも家具としての機能がきちんと備わったものを選ばないと、高額な金額を支払ったのに、たとえばキャビネットなどの扉の開閉が上手くいかないなど、家具として使うことが不可能だということになってしまうことも考えられます。そして現代のものと比較すると耐水や耐熱性の面では弱いものが多いので、敷物を活用するなどの配慮が必要です。