アンティーク家具の目利きになる方法

アンティーク家具といえば、海外の美術品などを集める趣味と思われがちですが、多くの場合は価格が高く、希少性のある物について収拾するというイメージを持っている方が多いのかも知れません。アンティークとは、今から最低100年程度昔の物について、すでに現在では流通していない物で希少性の高いものも含まれます。

しかし、古いからといってその価値が必ずしも高く評価されるということではなく、現在は失われてしまった技術や天才的な技術によって作られた美術品としての側面が高い価値を生む要因となっていることも事実です。この事にロマンを感じ、収集にはまって行く方も多いように思います。

このような物について現在のブランドバッグなどにも共通します。品質の高いブランドバッグはそれ自体に高い価値が認められていますが、限定品などについては希少性から販売価格より高いプレミア価格で中古品が取引されています。私自身も、ブランドバックを売りに出したとき、思わぬプレミアが付いて高価な金額で売ることが出来た記憶があります。

このように、価値のあるもと、そうでない物を見極められるようになるには、物の歴史や希少性、質の高さなどの要素についてしっかりと理解することが必要となるのです。

アンティーク家具の目利きになるためには、テレビや雑誌などの情報のみではなく、実際にアンティーク家具を専門に扱う店舗などに足を運んで、実物をしっかりと鑑賞することが必要です。本物の価値を持つアンティーク家具には人を惹きつける魅力があり、自然と見るものを夢中にさせます。

また、高い評価の物を実際に見ることで、贋作や価値の低い物について見分ける能力が自然と付きます。他にも、本当のアンティーク家具の目利きと言われている専門家の著書や販売店での店員のかたの見解を聞き、話をする事で目利きとなるためのヒントを得ることができ、知識として今後に生かしていくことができます。

実際には、目から入る情報だけでなく、アンティーク品に対する知識と経験とが一体となってその物の価値を見極める能力が身に付くものです。特に、自分が興味を持って集めているものについては、自然と多くの知識と多くの実物を目にして知識を増やすことが出来ます。

このように一つの分野で目利きの能力を身に付けることで、自分の求めている本当の価値を見極めることができるようになります。物の本質を見極められるようになるには、長い経験と努力が必要不可欠です。